花マルブログ

あめんぼは 赤いのか

こんにちは、原です。
 
 
とある国語の授業での出来事。
 
小学3年生の子たちと、北原白秋の五十音(あめんぼ 赤いな あいうえお から始まる、口の体操としてよく使われる詩)を音読していました。
 
音読は目や口、耳を使うので脳を活性化させるので、
国語の時間には積極的に取り入れることにしています。
 
口の体操として使われているこの詩で
まずは音読に慣れてもらおうという目的で私はこの詩を使用しました。
初めて聞く言葉も多いのでは、と思い、
自分がまず音読をして、その後に続いて子供たちが音読することにしました。
 
「私の後に続けて言ってね。」
「はーい!」
 
「じゃあいくよ、あめんぼ あかいな あいうえお」
私がまず、最初の一文を読みました。
すると、子供たちは突然ケラケラと笑い始めたのです。
 
何が面白いのか、さっぱりわからなかった私は
戸惑いつつ、先に進みます。
 
「かきのき、くりのき、かきくけこ」
読み進めていくほど、子供たちはどんどん笑いが止まらなくなり、
読み終えた頃には「先生、笑いすぎておなか痛い!」なんていう始末。
 
 
あまりにも楽しそうだったのがうらやましくなってしまい、
どこが面白いの?と聞いてみました。
 
すると
「あめんぼは赤くないから!!」
「なんかわかんないけど先生が読んでいるのを聞いてると面白い!!!」
とのこと。
 
確かにあらためて考えてみると、
あめんぼは黒っぽいイメージだし、
音読してみると楽しい響きのものや、面白い言葉がたくさん出てきます。
 
 
私は口の体操というツールとしてこの詩を見ていたのですが、
私よりずっとこの子たちの方が
詩をよく鑑賞しているし、言葉を純粋に楽しんでいるということが
わかりました。
子供たちの豊かな感受性に完敗です…(;・∀・)
 
 
教えている立場のようで、教わることもたくさんあるのだなぁと感じた一日でした。
これからこの子たちといろんな詩や文章を読むのが楽しみです。
 

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