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うなずくだけの先生がいい先生?

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岡:丸山先生、またしても丸付けの質問なのですが、よろしいですか?
 
丸:丸付けと一口に言っても学べることは多くありますからね。どうぞどうぞ。
 
岡:生徒たちにクイズを解かせているうちに、どうしても生徒ごとで、進み具合の差が出てきてしまうじゃないですか。
 
丸:もちろんです。
 
岡:そんな中で、一つの問題に引っかかって悩んでいる子には、どのように接すればいいんでしょうか?
 
丸:いい質問ですねぇ~。悩んでいる子に対しての接し方にも、前回の「る」のようにコツがあるんです。
 
岡:お、それはぜひお聞きしたいです!
 
丸:では、岡本君は今回はその時どのような対応をしましたか?
 
岡:どうにも、解けないもやもやに加えて、取り残されていってしまうのがかわいそうで、ヒントを出してあげました。
 
丸:では、話はそれてしまいますが、もし、岡本君がなぞなぞを解いているときに、ヒントを誰かが教えてくれて、解けたとき、どんなことを感じますか?
 
岡:なぞなぞ、ですか。そうですね…。「とけたなぁ」とは思いますが、ヒントをもらって解いたってことが頭に残る感じですかね。
 
丸:ですよね。私は子供にヒントを与えるということは、勉強の最大の楽しみを奪っているように感じられるんです。
 
岡:つまり、解けたときの達成感が半減してしまうと。
 
丸:そのとおり!あと、意外に子供達ってタフですよ。
 
岡:タフとは?
 
丸:つまり、意外と放っておいても子供達って自分からけっこう勉強するんです。
 
岡:え、本当ですか?
 
丸:放っておくと言うと、誤解されてしまいそうですが、子供たちが「これ無理―」や「もうできないー」という時はそれを聞いてほしいんです。
 
岡:本気で能力の限界を感じているというわけではないと…。
 
丸:そうそう。だから「いやいやがんばって!」とか「まだまだ頑張れるよ」などではなく、「そうだよねー」「むりだよねー」と、共感してあげるんです。そうすると子供達は音を上げつつも最後まで頑張ってくれるんです。
 
岡:どうしても、子供を前にすると何かを教えなくちゃ!と思ってしまうのですが、必要のない時もあるのですね。
 
丸:それは、子供に対して優位に立ちたい、という気持ちが、表れてしまっているのかもしれません。
 
岡:もっと、子供とたちのことを考えられるよう、がんばります


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